ブリッジと前歯の治療

前歯が欠けてしまった場合の治療方法にブリッジがあります。

ブリッジとは欠けた部分に人工の歯を両隣の歯を支えにして装着する方法です。 入れ歯のように取り外してメンテナンスをする必要がないため、 違和感を感じることなく使用することができるというメリットがあります。 その反面、両隣の健康な歯を削らなければならないという大きなデメリットがあります。

とくに前歯にブリッジを装着する場合は力学的な面だけでなく、審美的な面も問題となってきます。 かみ合わせなどを考え、負荷の少ない設計にすること、支えになる両隣の歯の処置をしっかり行うこと、 そしてブリッジの素材にもこだわることなどが求められます。

審美的な面にこだわるならブリッジの素材選びが重要になります。 これまでブリッジの素材には金属フレームにセラミックを被せたメタルボンドが理想的だといわれてきましたが、 技術の進歩によりオールセラミックも使用できるようになりました。 オールセラミックはこれまで強度面の問題が指摘されていましたが、 強度に優れた製品が登場することによってブリッジの分野でも使用できるようになったのです。

また、装着する前には審美性を高めるため、歯肉移植も行われます。 この歯肉移植をうまく行うことができるかどうかも審美面に大きな影響を及ぼします。

このように、前歯にブリッジを装着する際には事前の設計と前処置、そして素材の選択が重要になってきます。 医師任せにするのではなく、よく相談し自分の意思で治療を進めていくことが求められるでしょう。